科学的な適職のポイント

Untitled

「あなたに向いてる職業は〇○です」なんて、簡単に言えたら苦労しない。ましてや、巷にあふれるスピリチュアルな自己啓発や直感に頼るキャリア選択は危険極まりない。その点、本書『科学的な適職』は現実的で具体的、かつ信頼できる指針を示してくれる点が素晴らしい。

本書の狙いと構造

本書は「自分に最適な仕事を見つけるための実践的なメソッド」を提示する。よくあるビジネス書のように精神論や根性論に偏ることもない。著者は長年キャリアコンサルタントとして活動し、膨大なデータを蓄積してきた。その経験とエビデンス(証拠)に基づき、本当に役に立つキャリア選択の方法論を解説してくれるのだ。

本書の構成はシンプルだ。前半は「仕事選びにおける7つの大罪」という、よくある間違った考え方を指摘する。後半はその解毒剤として「キャリア選択の7つの徳目」と具体的な意思決定ツールが紹介される。

7つの大罪に注意せよ

この「7つの大罪」は非常に興味深い。以下の内容が該当し、恐ろしく納得させられてしまった。

この7つに当てはまっている人は要注意だ。

7つの徳目とメソッド

では、どうやって正しい仕事の選び方をすべきなのか。本書は「7つの徳目」を示す。これがキャリア選択における判断軸となるべきで、そのポイントは以下の通りだ。